interview01 of film festival

映画祭の秘密教えますインタビュー その1

小坂本町一丁目映画祭Vol.7について
作品募集から選定、監督との連絡調整事務全般を担当している、いわば映画祭ディレクターの伴野2号さんとM.I.F.代表の清水さんにお話を伺います。
よろしくお願いします。

2号・代表 よろしくお願します

上映作はどんな感じ?


それでは、まずは上映作の紹介をお願いします。
あらすじだけではわからない、監督のプロフィールとか作品の見どころなんかもお話いただければと思います。

上映順ということで、『リメインズ』から。

2号 映画祭のオープニングを飾るのは、地元作品の『リメインズ』です。
監督はM.I.F.メンバーでもある川合智海さんです。川合監督は、豊田高専演劇部所属で、ここは演劇部と言いながら演劇はせずに、映画を作ってるんですが(笑)
昨年の夏に製作された作品です。私はまだ作品を観ていないのですが、どうですか代表さん?
代表 豊田高専演劇部作品は前回の映画祭でも上映してます(『黄色い鳥と緑の犬』)。
川合監督は“部活シリーズ”って言ってますが、前作は美術部が舞台で今回は吹奏楽部。留年してしまった主人公たちが第2吹奏楽部に無理やり入れられて最初は嫌だ嫌だといいながらも、次第に真剣になっていき・・・という王道青春ドラマですね。

2号 いいですねぇ、青春。
もしこの先、川合監督がもの凄く有名になってテレビや雑誌のインタビューなんかで「学生時代は演劇部で映画ばっかり作ってましたよ」って言ったら、凄くいいエピソードになりますよね。
川合監督自身も今まさにいい青春を送ってるんじゃないでしょうか。
代表 2号さんらしからぬまともなコメントでした。
2号 よしっ。コラちょっと表出ろ!(以下、殴り合い省略)

 

続いて『秘密探偵コンナンくん』について。

2号 こちらもM.I.F.メンバーの作品ですね。
植田監督はVol.5での『恋する武道』、Vol.6での『西からやってきた恋』に続く3回連続上映です。この作品も私はまだ観れていないんですよね。

代表 これはですね、もう言葉では説明できません。ねぇ?
2号 あ、そう来ますか(笑)
でも植田監督は撮りたいものが一貫していて素晴らしいですよね。
「こういう映画を作るんだ」っていう思いをちゃんと実現してますから。そういう意味ではブレがないですよね。
代表 そうですね、もうただブルース・リーがやりたいだけという・・・(笑)
でも、そういうシンプルな思いこそが映画作りの原点ですから。前回前々回と、招待した監督さんたちからエールを送られてましたから。

 

ここからは、全国からご応募いただいた中から選んだ作品ですね。
まずは『アンブレイラ』について。

2号 内藤監督は今回5本もの作品をご応募いただきまして、その中から最終選考に2本残りましたね。
そのうちの1本はM.I.F.メンバーのホーリーさんが絶賛していて捨てがたかったんですが、最終的に上映は「1監督1作品」にしましょうということで『アンブレイラ』が選ばれました。
作品の世界観が突き抜けていると思います。

代表 5本全て観させてもらいましたが、とても実験的に色々なスタイルで撮られてるんですよね。
1カットの即興芝居的な作品あり、ホラーコメディ的な作品あり・・・。その中でも本作は、静止画を使ってるのに、ものすごい躍動感があるというすごい作品です。5分の作品なのにインパクトがあって心に残りますよね。
そもそも、ギャグのセンスがいい。
2号さんも好きでしょ? こういうの。
2号 はい。大好物です。
短い作品ですが後半かなり弾けますので、観てる皆さんは振り落とされないように注意して欲しいですね。

 

bridge』について。

2号 アニメーション作品です。映像と音楽のみでセリフはないんですが、心に染みる作品です。
山田園子監督は美術大学の学生さんで、映画祭と卒業制作展が重なってしまって今回は残念ながら映画祭にご来場いただけなくなってしまいました。
代表 猫が主人公の絵本っぽいタッチの作品です。
まず動物たちがかわいいんですが、川を渡ろうとしてみんな橋を作るがうまくいかず・・・と実はなかなか深い内容の作品です。こんな作品を作る山田監督がどんな女性かぜひお会いしたかったんですけど・・・。

2号 そうですね。山田監督にはビデオレターを送ってもらう予定になっています。
監督さんの素顔もきちんとご紹介できたらいいなと思っていますのでお楽しみに

 

家族日和』について。

2号 申込み時の下倉監督のコメントによると「平日はサラリーマンで休日に妻子をほったらかしにして映画を撮っている変わり者」とのことです。
代表 なるほど。だからこそ壊れそうで壊れない、せつないんだけどなぜかあったかいこういう映画が撮れるのかもしれませんね。

代表 主人公の女の子が、離婚して離れて暮らしている父親に月に1度の面会に行くというお話です。役者さんがみなさん魅力的で、じっくりと味わいのある作品です。

 

走馬燈』について。

2号 作品紹介の画像を見てピンときた方もいらっしゃると思うんですが、名脇役の谷津勲さん(『リング』『ほの暗い水の底から』テレビドラマ『Dr.コトー診療所』等出演作多数)が出演されています。

2号 谷津さんは昨年の4月にお亡くなりになられて、この作品が遺作となるそうです。
逢野監督は「とにかく一人でも多くの方にこの作品を伝えたい」ということで応募してくださったみたいです。
代表 谷津さんの味のある演技が全編観られるだけでも贅沢な映画ですね。人が死ぬ前に見る走馬灯という常套文句から思いも寄らない展開が待ってます。
谷津さんが、とあるものを届けるんですよ・・・。
2号 それ以上は、言っちゃだめです。
代表 すいません。

 

るり子とさとし』について。

2号 市川監督は山形にお住まいの学生さんなんですが、この作品は今まで大学内でしか上映していないらしいんです。
山形に住んでいるめちゃめちゃ映画好きの人でさえ観るチャンスが無い映画を豊田市で上映できるのは嬉しいですね。こういうのがまさに小坂本町一丁目映画祭の醍醐味だと思います。
代表 そうですね。ものすごい面白い作品なので、他の映画祭に出されても高い評価を受けるはずだと思いますが、一般上映がうちが最初というのは本当に嬉しいです。
私、この作品大絶賛なんです。
とにかく面白いんですが、ビデオっぽくチープに撮ってるかと思いきや、ここぞというところを1カットで押さえるという“映画な瞬間”が突然あったりする。チープさも確信犯なんですよ。そのバランスが絶妙なんですよね。
2号 なるほど。あの〜、作品紹介の写真を見てもらいたいんですけど、かなりインパクトのある写真ですよね。

2号 市川監督からメールであの写真が送られてきたときパソコンの前でテンション上がっちゃいましたもん。「いいカットだなぁ〜」って。
実はあの中に監督さんが映っているんですけどね。
代表 監督・主演なんですよね。映画祭に来て、あのままのしゃべり方だったらどうしよう・・・。
2号 いや、きっと皆さん一発でファンになりますよ。

 

STRANGE NIGHT』について。

2号 松本監督は昨年に続き2度目のご応募をいただきました。
この作品はある男性2人の、何でもないようで実はとっても大切な時間を描いたお話しです。個人的にこういうの好きですね。

2号 台詞がすごく自然で、アドリブで喋ってるんじゃないかと思うくらいなんですけど。映画祭当日の舞台挨拶でぜひその辺りを聞いてみたいですね。
清水さんはこういう男の友情みたいなのってどうですか?
代表 とても熱い感情なんだけど、それをとても静かに、今にも壊れそうな時間を実に丁寧に撮ってらっしゃいます。これは、泣けます。

 

とりっくわーど』について。

2号 CGアニメーション作品です。学生さんで7名のグループで製作したそうです。
代表 実写とCGが組み合わさった楽しい作品ですよね。長ーい会議の時、書類の上では実はこんなことが・・・
っていう内容ですが、実際に長ーい打ち合わせしながら、「こういうのいいんじゃないの?」って思いついたんじゃないかと思わせます。そういうみんなで作った感がありますね。

2号 登場するキャラクターも可愛いですよね。
見た目も動きも可愛いんですけど、一箇所すごくリアルな動きをする所があって、そこがすごく好きです。リピートして何度も観てしまいました。

 

あい』について。

2号 林監督は名古屋を中心に活動されてますので、以前からM.I.F.とお付き合いがありました。
『核弾頭』という作品で見事第10回インディーズ・ムービー・フェスティバル一般部門のグランプリを獲得されましたね。
代表 インディーズムービーフェスティバルは、北村龍平監督(『あずみ』『ゴジラ』)もグランプリを獲ったことのある有名なコンペなんです。そこのグランプリというのはすごいですね。そんな林監督の最新作がこの『あい』です。

代表 林監督は独自の映像世界があって、引き込まれます。バイオレンスな描写から、ふっとやさしい世界に変わる瞬間がいいんですよね。
2号 そう言えばこの間、地元の情報誌にインタビューが掲載されてましたよ。いま注目の監督さんなのでお見逃し無く。

 

あげくのはて』について。

2号 和田監督は東京でディレクターのお仕事をされているそうですね。自主映画は学生の頃から製作されていたそうです。
代表 さすがに経験があるだけあって、うまいし、手堅いですよね。
何もないアパートの1室に男2人と女1人と寿司、という設定だけで30分見せきってしまう。生の舞台を見ているような興奮があります。
キャストの方もとにかくうまい。プロの方なんじゃないかと思うんですが。

2号 役者さんのキャラクターというか、雰囲気が絶妙でいいんですよね。シナリオもこのテーマでやれることは全てやり尽くしたんじゃないかと思うほど隅々まで行き届いてると思います。

 

続いてM.I.F.製作の2本の紹介をお願いします。
まずは『ザ・ワンダフル・ファミリー』から、どうぞ。

2号 去年の映画祭が終わったあとにM.I.F.の次回作をどうしましょうかっていう会議があって、何人かが企画書を持ち寄ってプレゼンをした時点でシナリオまでほぼ完成してましたよね。
宇宙が舞台なので映像化はかなり大変だと思うんですが、製作状況はその後どうなんでしょうか。石川監督は無事ですか?
代表 宇宙船のセットを作っての撮影が10月でクランクアップして、その後は合成とCG製作にかかりきりだとは思いますが・・・。
「予告編は出来ないかもしれない」というメッセージだけはもらいました。
2号 映画祭で舞台挨拶がありますからね、あんまりやつれてないといいんですけど・・・。
代表 隠し忘れたあるものを妻に見つからないように宇宙からあの手この手を駆使するというバカバカしいコメディを、最先端技術で描くという今までのM.I.F.作にはない路線ですので、是非楽しんでもらいたいですね。

 

それでは最後に『少したのしい』について。

2号 僭越ながらわたくしも脚本に参加させていただいた作品です。そう言えば、試写用の初号版しかまだ観ていないんですが、その後無事に完成したのでしょうか。
代表 僭越ながらわたくしも監督やっとります。こちらは順調ですよ。
試写2号版も出来てあとは細かい調整のみです。
2号さん、試写を観た率直な感想は?
2号 脚本を書いているときには頭の中にしか無かったイメージが実際に映像になって目の前に現れるという事に、単純に感動しました。自分が書いたセリフを誰かが喋ってるいというのも不思議な感覚ですね。
でも、まだなかなか客観的には観られないので感想もちょっとフワフワしてます(笑)

代表 こちらは、女子高生が豊田を徒歩で旅するロードムービーという『ザ・ワンダフル・ファミリー』とはある意味真逆の映画ですので、どうぞお楽しみください。
それにしても、全く色合いの違う映画を同時製作しちゃうM.I.F.ってすごいですねぇ。
2号 ああ・・・、は、はい・・・。
えー、代表より手前味噌な発言がありましたことを、陳謝いたします・・・。

 

インタビューはまだ終わりじゃないですよー。
映画祭の秘密教えますインタビューその2へ続きます。
全国応募や小坂本町一丁目映画祭の真実が明らかに、なる!?